先日、現在
設計中の波田小学校の児童約800名による避難訓練がありました。

今回はそれにちなんで、火災時に役立つ情報、避難や消火器の使い方などについて情報をまとめていきたいと思います。

火事の発見から避難までの流れ

  1. 火災の目撃や自火報等で発生が確認されたら、大声でみんなに知らせます。
  2. 状況に応じて初期消火を行うと同時に119番通報と避難誘導を行います。※火が天井に達していると初期消火は行わず、避難するのが良いとされています。
  3. 自力で避難できない人がいたら搬送します。
  4. 避難したら、逃げ遅れがないか確認します。

避難訓練の際はここまでで終了です。

 

消火器の使い方

皆さんの中には消火器を実際に使ったことのない方もいらっしゃると思います。そこでここでは消火器等の使い方などを詳しく見ていくことにしましょう。

事前に知っておくことの重要性

使い方は消火器の裏に書いてありますが、それを見ていては火災が広がってしまいます。初期消火には少しでも手順を覚えておくのが有効です。

消火器使用の手順

  1. まず、避難用の出口を確保します
  2. 粉末消火器は上部の黄色い安全栓(ピン)を抜きます。
    抜かないといくら握っても消火剤は出ません。
    またホースを最初に(「ポン」と)外して火に向けます。外さないで握ってしまうと下に吹き出し、消火器が倒れるなどして消火が出来なくなります。
    なお工事現場などでよく見るパッケージ型消火設備の場合は、ホースが消火剤ボンベの周りに巻いてあるのでそれを外し、バルブを開けてからホース先端にあるノズルを開けて消火します。

    パッケージ型消火設備前提として必ずこの二つを行ってから消火を開始するようにしましょう。
  3. ホースを火に向け、消火を開始します。
    消火は火元から3~5m程度離れて行います。炎の手前から箒で掃くように消火して、段々近づいて
    レバーを強く握る(「パン」と握る)ことで、消火剤が放射されます。ここまでの流れを、消防署のウェブサイトでは、「ピン」「ポン」「パン」と覚えておくと、忘れにくい旨が紹介されていました。
    参考:四日市市消防本部ウェブサイト / 消火器の使い方
  4. 手前の下の方からホウキで履くようにホースを動かします。
  5. 炎が弱まってきたら、少しずつ火に近づきます。

 

その他の消火栓

改修工事の現場などでは、二人で操作するタイプの1号消火栓を目にすることもあります。1号消火栓は以下の図のようなものです。

1号消火栓は操作が少し難しいので、ここに使用上のポイントを記載します。

 

  • 【最重要ポイント】消火栓の上部、中央にあるプラスチックの丸い押しボタンを押します。これでポンプが回り始め、水が出るようになります。
  • 消火ホースにねじれがあるとそこで水が止まってしまうので必ず直して下さい。束で抱えて伸ばすと伸びやすく、ねじれも少なくて済みます。
  • 放水準備のためには、開閉弁(バルブ)を開ける必要があります。
  • 水の勢いが非常に強いので、しっかり腰を落として構える必要があります。

また、1号消火栓に加えて、一人で操作するタイプの2号消火栓もあります。

 

避難時に役立つ情報

応急担架の作り方

動けない人を運ぶ際に、その場で担架を作ることができます。
担架を作るのに必要なもの:布類(衣服、毛布など)、棒2本
※棒2本が調達できない場合の対処法は、以下③を参照してください。

以下の①と②のやり方で作る場合は、二人で運ぶ事になります。

以下③のやり方で作った場合は、4人がかりで運ぶことが推奨されています。

人力で負傷者を運ぶ

人力で負傷者を運ぶ際は、2名で両脇から後ろでお互いの両腕をしっかり持ち、もう片手で傷病者の太ももを持って抱きかかえます。扉など狭い場所を運搬するときは1人が後ろから両腕を抱え、もう1人は両足を抱えて搬送します。

これらの場合、傷病者の首が前に倒れ気道が確保出来なくなることがあるので、注意が必要です。

1人で搬送する時は、後ろから両腕を抱え、かかとを引きずり後ろ方向に搬送しますが傷病者の腕やかかとに負担がかかるので注意が必要です。

おんぶする場合は太ももの外側から自分のお腹側に手を廻して傷病者の手を握って搬送します。

 

煙について

火事の中避難する際は、煙に巻かれないよう出来るだけしゃがんで避難する必要があります。一度、煙に巻かれる煙道体験などしておくと、いざ本当の火事が来た時に有効だと思います。

ひどい煙の中では通常の避難誘導灯は状況によって見えません。
こう言った場合は点滅型(フラッシュ型)にすると誘導表示は見えなくても、避難方向が分かります。かなり強い光を点滅させてくれるためです。
是非積極的に採用していきたい設備です。

ベランダからの避難、避難シューター、はしご車などを使った避難

火災時に高い階にいた場合、ベランダからの避難ハッチを使って逃げる方法(写真1)、避難シューターを使って滑り降りる方法(写真2)、消防が出動させたはしご車を使って避難する方法(写真3)などがあります。

写真1
写真1
写真2
写真3

 

なお、通常のエレベーターは止まる可能性があるので使用しないことが重要です。
また非常用エレベーターは消防隊が利用するものですが、このことは防災訓練等を行ったことのある方や、設計士などで無い方は、避難用と勘違いしている方も多いと思います。

人命救助とAEDの使用方法

Automated(自動)External(体外式)Defibrillator(除細動器)の略である AEDは、突然、心臓がけいれん(心室細動)を起こし心肺停止になった場合に、心臓に電気ショックを与え心臓を正常に戻す(除細動する)医療機器です。

AEDの使用は、息が無いことを確認してから行います。

開くと自動でスイッチが入るタイプと電源を入れるタイプがあります。

  1. 操作方法は基本的にはAEDが教えてくれますので、それに従い行いますが、以下に簡単に説明を記載します。
  2. 体に貼るパッドを取り出し、心臓を中心に斜め上下に貼ります。
  3. 周囲の人に離れるように指示をして、ショックボタンのスイッチを入れます。
    ※スイッチを入れた後でも、電気ショックが必要ない場合は自動で判断してくれるので、積極的に使用をしましょう。
  4. AED実行後に患者が息を吹き返した場合、または電気ショックが必要ないと判断した場合は消防隊の到着を待ちます。
    また、AEDを行っても息を吹きかえさない場合は胸骨圧迫を開始して下さい。

 

以上です。
いざという時にすぐ対応できるように、事前に地域の防災訓練を通して体験したり、知識を習得しておいたりすることが重要です。防災に興味のある方は防火・防災管理者講習を受ければ一通りの体験が出来るでしょう。