先日、休みを利用して久しぶりに2カ所ほど建物を見てきました。
いずれも伊藤建築設計事務所のある長野県ではなく、石川県方面にある建物です。
今日はその際に見てきたものをご紹介します。

 

金沢21世紀美術館

1カ所目に訪れたのは、金沢21世紀美術館です。
建設されたのが2004年なので、19年ほどたっています。
私の記憶をさかのぼると、2009年ごろに初めて行ったことを覚えています。
その後は伊藤建築設計事務所の会社研修旅行で訪れたりと、何度か足を運んだことがありました。

 

外観

以下の写真は、2009年の当時撮った写真です。

一方こちらは、今回行った際に撮影した写真です。

外周部が全面ガラス張りになっているせいか、14年経った今でも古くなっている印象はあまり受けませんでした。


今回は、早朝に出発して入場時間より1時間ほど前に到着しました。
こうすることで、屋外のアート作品や、少し早く入ることができる屋内の無料ゾーンを、人が少ないときに見ることができました。

「カラー・アクティヴィティ・ハウス」

屋外には、「カラー・アクティヴィティ・ハウス」があり、子どもたちは立つ位置によってものの見え方が色々と変わるのを楽しんでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブルー・プラネット・スカイ」

ここは、屋内の無料ゾーンで私の大好きな場所・タレルの部屋です。
作品名は「ブルー・プラネット・スカイ」といいます。

人気作品「スイミング・プール」

人気作品「スイミング・プール」も見ることができました。
「スイミング・プール」は、
以前はコロナの影響で入場制限をおこなっていたり、ウェブ予約を推奨していました。
現在は予約制になっていましたが、特に入場制限等なく鑑賞することができました。(2023年6月現在)

 

 

まとめ情報

金沢21世紀美術館は、来場者数から見ると国内トップクラスだそうです。
町と美術館をつなぐこのオープンなデザインや、周囲が芝生となってくつろげるスペースがあったり、スイミング・プールの作品もそうですが、様々なワークショップ・プログラムが開催されているキッズスタジオなど子どもが遊べるスペースもあるので、子ども連れの人たちも気軽に来れるのも要因かもしれません。

 

石川県立図書館

今回もう1カ所訪れたのが、金沢市内にある石川県立図書館です。

概要

建物の概要を少し説明します。

設計は環境デザイン研究所で、金沢大学工学部の跡地に移転建替をしています。2019年から工事着手し、2022年7月にオープンしています。

延べ面積が22,721㎡、地上4階・地下1階、地下書庫収蔵能力は約200万冊。開架冊数は約30万冊。
建物中心には4層吹抜けの大きな閲覧スペースがあり、円形の劇場を思わせる段上の空間となっています。

建物特有がアートのような魅力を持つ一方、子供エリアは遊び心に溢れる設計で、多くの人で賑わっていました。
内部の写真を撮っている人たちもいて、建物を見に来ている人もかなりいるのではないかと思います。


こどもエリア

こどもエリアでは遊びながら学べる空間が提供されており、多くの子どもたちで賑わっていました。

写真の左上に白いネットが見えるかと思います。これは子どもが行き来できる通路で、遊具のようになっています。
本を読んでる子どもより、このスペースで遊んでいる子どもたちがたくさんいたのが印象的でした。

以下の写真の場所は、こどもエリア内にある、WizeFloor(ワイズフロア)という体験スペースです。
床に投影された映像を使って、活動を行う学習システムだそうです。

本を借りるときは、「読書通帳」を使って借りるシステムになっていて、子どもごころをくすぐる仕様になっています。

また今回は、時間がなく、全てをまわる事が出来ませんでしたが、
子どもエリアには他にもおやつやお弁当を食べれるスペースがあったり、各年齢にあわせたエリアがあったりと、
子どもエリアだけでもかなりのスペースが設けられており内容も非常に充実していました。

 

閲覧席とラーニングスペース


建物内には、約500の閲覧席が各エリアに点在して設けてあり、休みの日でしたが、閲覧席は比較的あいていました。

 

一部ラーニングスペースとして、読書に加えデスクワークや勉強等さまざまな使い方があり、学生の人たちが多く利用していました。
様々なタイプのソファやデスクはデザインにも凝っている印象があり、
これだけを見に見くだけでも面白いのではと思います。
 

平日は夜9時まで開放しているとの事で、学校終わりや仕事終わりにも利用できるとの事です。

 

おわりに

個人的にここ4〜5年、見たい建築を見て来れなかったので、今回は短い時間でしたがこのような機会を設けることができて満足しています。金沢21世紀美術館のように何度も行ったことのある建物でもまた今回新たな発見がありましたし、初めて行った石川県立図書館では雑誌ではわからなかった空間の心地よさを感じることができました。

コロナ禍の終息により人の流れがまた元に戻ってきている中で、私も徐々に新しい建物に触れる機会を増やして行きたいと思っています。